この記事では、
・岩手山はどこにある?
・警戒レベル2とは?
・水蒸気噴火とは?
・噴火したらどうなる?
について調査しまとめました。
【水蒸気噴火警戒】岩手山はどこにある?噴火したらどうなる?
2024年10月02日15時00分
岩手山の噴火警戒レベルが「1」から「2」に引き上げられ山の入山禁止となりました。
2007年に現在の警戒レベルの運用が始まってから岩手山が噴火警戒レベル2になるのは初めてのことです。
岩手山では、2024年2月から、山が膨張しているという地殻変動が観測されていました。
また、周りの山でも5月頃から火山性の地震が頻発していて、、「火山活動が高まっている可能性がある」と指摘されていたそうです。
岩手山はどこにある?
岩手山は、岩手県の北西部にあります。
滝沢市、雫石町、八幡平市にまたがる活火山です。
奥羽山脈北部にあり、標高2,038メートルの高く美しくそびえる山で、岩手県の最高峰として知られています。
岩手山は、八幡平国立公園の南西部に大きくすそ野を広げるコニーデ型の山で、「南部片富士」の愛称で親しまれています。
その美しい姿は、滝沢市のどこからでも眺めることができ、四季折々の豊かな表情を見せてくれます。
岩手山は複雑な火山形態を持ち、山頂部には直径約1キロメートルの大噴火口があります。
また、中央部の御室火口では今でも水蒸気を噴出しているそうです。
登山愛好家の方々に人気の高い柳沢コースは、滝沢市の馬返し(標高633メートル)を登山口としており、山頂まで約5.7キロメートルの道のりがあります。
夏山シーズンには全国から多くの登山者が訪れ、山頂を目指すそうですよ。
そんな岩手山での膨張が確認されたのは、岩手山山頂から、西におよそ2キロの「大地獄谷」です。
大地獄谷は、105年前に小規模な噴火が起きた火口です。
国土交通省の国土地理院が先月末に、衛星で観測した結果、「大地獄谷」の火口からごく浅いところ、300メートルほど下の場所で山が膨らんでいることが分かりました。
このため、仙台管区気象台では、
・火口から半径2キロの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があり、警戒が必要だ
・岩手山の7つの登山口と、別の山から岩手山につながる分岐点が、立ち入り禁止
岩手県は、「災害特別警戒本部」を岩手山周辺の盛岡市、八幡平市、滝沢市、雫石町に設置し、引き続き警戒にあたっていくことにしています。
警戒レベル2とは?
噴火警戒レベル2は、火山活動が少し活発になってきた時に発表される重要な情報なんです。
このレベルになると、火口周辺に立ち入ることが規制されるんですよ。
具体的には、火山の周りおおむね2キロの範囲内に入ることが制限されます。
これは、もし噴火が起きた時に、大きな噴石が飛んでくる可能性があるからなんです。
登山者の皆さんの安全を守るために、登山道が閉鎖されたり、入山が規制されたりすることもあります。
でも、心配しすぎる必要はありません。
このレベルは、すぐに大きな噴火が起こるというわけではありません。
火山活動が少し活発になってきたので、念のため注意しましょう、という合図なんです。
水蒸気噴火とは?
水蒸気噴火というのは、火山活動の一種なんですが、普通の噴火とはちょっと違うんです。
マグマが直接噴き出すわけではなく、地下水が熱せられて水蒸気となって噴出する現象なんです。
この噴火では、地下深くにあるマグマの熱で地下水が温められて、高圧の水蒸気になります。
そして、その圧力が高まりすぎると、周りの岩石を破壊して爆発的に噴き出します。
水蒸気噴火では溶岩は出てきません。
でも、火山灰や岩石の破片が勢いよく飛び出してきます。
時には、熱い火山灰が山を流れ下る小規模な火砕流を起こすこともあるそうです。
水蒸気噴火は、規模はあまり大きくならないことが多いんですが、突然起こることがあるので要注意です。
火山学者の方々は、この現象をより正確に表すために「水蒸気噴火」という言葉を使うことを提案しているそうです。
マグマ噴火とは違う、独特の火山活動なんですね。
日本で最も有名な水蒸気噴火の事例は、2014年9月27日に発生した御嶽山の噴火だと言えるでしょう。
この噴火は、戦後最悪の火山災害として記憶に新しいものです。
御嶽山の2014年の噴火は、突如として発生した水蒸気噴火でした。
この噴火では、火口付近に多くの登山者がいたため、甚大な被害が出てしまいました。
噴火による犠牲者は63名にのぼり、行方不明者も5名を数えました。
この噴火の特徴として、前兆現象が小さく、予測が困難だったことが挙げられます。
水蒸気噴火は、マグマの関与が少ないため、地震計や傾斜計などの観測機器でも捉えにくいのが特徴なんです。
御嶽山では、1979年にも水蒸気噴火が発生しています。
この時は、有史以来初めての噴火として注目を集めました。
噴火の前兆として、同年夏頃から三ノ池の水が濁り、硫黄臭がしていたそうです。
これらの事例から、水蒸気噴火の予測の難しさと、火山周辺での警戒の重要性が再認識され、火山活動の監視体制の強化や、登山者への情報提供の改善など、火山防災対策の見直しにつながりました。
岩手山が噴火したらどうなる?
齋藤徳美 岩手大名誉教授によると「今の状態で言えば、人の住んでいる所に直接的な影響はないと推定しています」とのことでした。
まとめ:【水蒸気噴火警戒】岩手山はどこにある?噴火したらどうなる?
直接的な被害はなさそうですが、警戒は必要そうですね。
特に登山の予定のある方は要注意ですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。