この記事では、
・人食いバクテリアとは?
・原因と症状は?
・潜伏期間は?
・何かを受診すればいいの?
・予防策は?
について調査しまとめました。
「人食いバクテリア」怖すぎます。
【人食いバクテリア】原因と症状は?潜伏期間は?何科を受診?
「人食いバクテリア」全国で猛威、死者250人超
というニュースを見ました。
昔、埼玉西武ライオンズの森慎二投手コーチも、この「人食いバクテリア」が原因の敗血症で、違和感を覚えてからわずか3日でなくなっていますよね。
怖くなって調べましたが、難しい文字ばかりで、、、。
少しわかりやすいように解釈してまとめました。
「人食いバクテリア」とは?
人食いバクテリアは、正式には「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」と呼ばれる細菌感染症です。
この感染症は、A群溶血性レンサ球菌という細菌が原因で引き起こされます。
この細菌は通常、私たちの体内に存在していますが、傷口や粘膜から体内に侵入すると急速に増殖し、重篤な症状を引き起こすことがあります。
感染すると、
- 症状の進行が非常に速く、数時間から数十時間で重症化することがある。
- 主な症状には、腕や脚の激しい痛み、腫れ、高熱、血圧低下などがある。
- 皮膚や筋肉などの組織が壊死し、黒く変色することがある。
「人食いバクテリア」という名前は、細菌が実際に人を食べるわけではありませんが、組織の急速な壊死と液状化が、まるで細菌に食べられているかのように見えることから付けられました。
この感染症は非常に致死率が高く、適切な治療を受けても30%から70%の患者が亡くなる可能性があります。
日本でも近年、感染者数が増加しており、2023年には941人の患者が報告され、過去最多となりました。
2024年現在、その最多となった2023年を上回る1333人の患者が報告されており、問題視されています。
「人食いバクテリア」の原因と症状
「人食いバクテリア」の原因
「人食いバクテリア」として知られる感染症の正式名称は、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」です。
この感染症の主な原因は、「A群溶血性レンサ球菌」という細菌です。
「A群溶血性レンサ球菌」は、通常は人の体内に存在する細菌ですが、特定の条件下で非常に危険になる可能性があります。
この細菌が皮膚の傷口や粘膜から体内に侵入すると、急速に増殖し、強力な毒素を放出します。
感染の経路としては、
- 飛沫感染:感染者のくしゃみや咳を通じて
- 接触感染:感染者との直接的な接触や、汚染された物との接触を通じて
感染リスクを高める要因としては、皮膚の傷や擦り傷、手術後の状態、慢性疾患などがあります。
また、免疫系が弱っている人や高齢者は特に感染しやすいとされています。
この感染症が、「人食いバクテリア」と呼ばれる理由は、細菌から放出される毒素によって筋膜や皮膚、筋肉などの組織が急速に壊死し、液状化することにあります。
この現象が、まるで細菌に体が食べられているかのように見えることから、このセンセーショナルな呼称が生まれました。
「人食いバクテリア」の症状
「人食いバクテリア」として知られる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」の症状は、急激かつ劇的に進行するのが特徴です。
初期症状
- 手足の強い痛みと腫れ
- 高熱
- 喉の痛み
進行期の症状
- 血圧低下
- めまいや錯乱状態
- 広範囲の紅斑(皮膚の赤み)
重症化した場合
- 皮膚や軟部組織の壊死
- 多臓器不全
- ショック状態
- 呼吸困難
この感染症の特徴として、症状の進行が非常に速いことが挙げられます。
発症から24〜48時間以内に重症化することがあり、時間単位で症状が悪化する可能性があります。
特に注意すべき点として、傷口やその周りを押すと強い痛みがあることが挙げられます。
また、皮膚の急な赤みや激痛を伴う発熱がある場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
「人食いバクテリア」の潜伏期間は?
「人食いバクテリア」として知られる劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の潜伏期間は、非常に短いのが特徴です。
一般的に、この感染症の潜伏期間は1〜3日程度とされています。
しかし、重要な点は、症状が現れてからの進行が極めて速いことです。
感染後の経過としては、
- 感染から1〜3日後に初期症状が現れます。
- 初期症状が現れてから24〜48時間以内に急速に症状が悪化します。
- 発症後、数十時間以内に重篤な状態に陥る可能性があります。
この感染症の特徴として、発症から重症化までの時間が非常に短く、時間単位で症状が進行することがあります。
そのため、初期症状が現れたら、速やかに医療機関を受診することが極めて重要です。
特に注意すべき初期症状としては、手足の強い痛みや腫れ、高熱などがあります。
「人食いバクテリア」は何かを受診すればいいの?
「人食いバクテリア」感染症の疑いがある場合、速やかに医療機関を受診することが非常に重要です。
以下のような症状がある場合に受診を検討してください。
- 手足の強い痛みや腫れ
- 高熱
- 喉の激しい痛み
- 皮膚の急な赤みや変色
- 傷口やその周りを押すと強い痛みがある
特に注意すべき点は、これらの症状が急激に現れ、短時間で悪化することです。
「人食いバクテリア」感染症は進行が非常に速いため、症状に気づいたらすぐに行動することが大切です。
受診する際は、一般の内科や外科ではなく、できるだけ大きな総合病院の救急外来を受診することをお勧めします。
この感染症は重症化のリスクが高く、集中治療が必要になる可能性があるためです。
また、受診時には以下の情報を医師に伝えることが重要です。
- 症状が現れた時期と経過
- 最近の傷や怪我の有無
- 過去の病歴や現在服用中の薬
- 最近の海外渡航歴
早期発見と適切な治療が、この危険な感染症から身を守る鍵となります。
少しでも疑わしい症状がある場合は、躊躇せずに医療機関を受診しましょう。
「人食いバクテリア」の予防策は?
「人食いバクテリア」として知られる劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の予防には、
手洗いの徹底
- 石鹸と水で丁寧に手を洗う習慣をつけましょう。
- 特に外出後や食事前、トイレの使用後は必ず手を洗います。
傷の適切な管理
- 小さな傷やすり傷でも、清潔に保ち、適切に処置することが重要です。
- 傷口は清潔な水で洗い、消毒し、必要に応じて絆創膏で保護しましょう。
個人衛生の維持
- 日々の入浴やシャワーで体を清潔に保ちます。
- 特に足の衛生管理に気を付け、水虫などの皮膚トラブルを防ぎましょう。
マスクの着用
- 咳やくしゃみによる飛沫感染を防ぐため、特に人混みではマスクを着用しましょう。
免疫力の維持・向上
- バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、免疫力を高めましょう。
- 過度の飲酒や喫煙は控えめにしましょう。
早期受診
- 強い喉の痛みや、手足の激しい痛み、腫れ、発熱などの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
高リスク者への注意
- 高齢者や慢性疾患のある方は、特に注意が必要です。
- 傷の管理や体調管理に一層気を付けましょう。
これらの予防策を日常生活に取り入れることで、感染リスクを大幅に減らすことができます。
特に、手洗いの徹底と傷の適切な管理は、最も重要な予防策です。
まとめ:【人食いバクテリア】原因と症状は?潜伏期間は?何科を受診?
いかがでしたでしょうか。
「人食いバクテリア」、名前からしても怖いですね。
筆者の軽い頭では、普段体内に住んでいる菌ですが、他人の菌が体内に入ってしまうとヤバいと解釈しました。
いろいろな感染症が流行っているので、すべてに共通する、手洗いうがいを徹底して予防します。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。